——  ミスコンと美女にまつわるエトセトラ  ——

所変われば美女も変わる?王道をゆくか、新風を吹き込むか

 所変われば、求められる美女の在り方も変わるもの。それを象徴するような、ある番組のエピソードがある。


 『アメリカズ・ネクスト・トップモデル』というアメリカで人気のモデル発掘番組(2015年放送終了)に、白い歯を出して常に笑みをたたえ、豊かなロングヘアをゴージャスに巻いた “ミスコン仕込み” の候補者がやって来た。すると、「すぐさまその重い髪の毛を切ってショートヘアにしなさい!」との指示が出る。周囲からも彼女は場違いだとの声が上がった。ミスコン仕込みの美しさは求めていないというわけだ。

 ショートヘアにすることを拒否した彼女は、その場で失格となった。


 ミスコンで良しとされる人がモデルとして成功するかはまた別の話。実際、著名な世界3大大会(ミス・ワールド、ミス・ユニバース、ミス・インターナショナル)で優勝しても、その後モデルとして活動するにあたり、輝かしいミスの経歴をプロフィールから削除している人もいる。ミスの称号はイメージを限定させてしまい、仕事の邪魔をするというのがその理由だ。


 成功への近道を辿りたければ、需要に対して自分を客観的に見ることが必要だろう。しかし、ミスコンではショートヘアを含めて多様なスタイルの参加者が増え、モデルも10年前と比べれば、容姿における流行り廃りがなくなってきているように思う。


 それまで求められていたものと違っても、その業界に “新風を吹き込む台風の目” となるほどの圧倒的なパワーがあればいい。ステレオタイプから脱却。もしかしたら今は、そういう人が求められているかもしれない。



Mariko

著者:安海 まりこ(ライター)

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