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モンローとヘプバーン。両極な2人の共通点《第3章》語り継がれる香り

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 『麗しのサブリナ』の衣装でタッグを組んで以来、ジバンシィのミューズとなったヘプバーン。ジバンシィは彼女に香水を贈り、その名は “ランテルディ” と付けられた。フランス語で禁止を意味する言葉どおり、「私以外に使ってはダメ!」という思いが込められている。


 現在は香りが刷新され、世に出回るようになったランテルディだが、もともと海苔や土の香りと表現されるシプレ系の香水だった。シプレの強い香りは香水上級者が好むと言われ、使いこなすのが難しい。香りに負けない存在感が、纏う女性に必要とされる。まさにヘプバーンならば似合う香水だった。


 そしてモンローの香水と言えば “シャネルのNo.5” というのは多くの人が知るところだ。

 記者からの「寝る時は何を着ているのですか?」という質問に対し、「シャネルのNo.5よ!」と答えたモンロー。何も着用せずに裸に香水だけを纏って寝ているのだと世間を賑わせた。しかし、英語で服を着ることは wear で、香水を纏うことも wear と表現されるため、モンローのウィットに富んだ答えだったと言われている。

 36歳の若さでこの世を去った際に、ベッドに横たわっていたモンローが裸であったことから、普段から裸で寝ていたという説が濃厚になり、この “裸にシャネルのNo.5” という話が語り継がれることとなる。


 シャネルのNo.5は、アルデヒドという通常ではほんの少ししか調合されない香りが大量に使用され、かなり濃厚でクセが強い。愛好している人も多い香水だが、一筋縄ではいかない香りは、その色気に迫力のあるモンローだからこそ使いこなせるものだ。


 2人とも香水という目には見えないオシャレにまでエピソードがあるのだから、なんともロマンチックな存在。これだけ後世に語り継がれる美のエピソードがある女優は、そうそう出てくるものではない。この2人が時を同じく活躍していた時代があったなんて、とても贅沢だ。



Mariko



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著者:安海 まりこ(ライター)

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