——  ミスコンと美女にまつわるエトセトラ  ——

【ミスコンは世界の縮図】風穴を開ける女性たち Vol.2

 世界各国から美女が集まれば、そこには世界の縮図が生まれる。私はそれを追うのが好きだ。毎年どんな国が参加して、どんな女性が注目されているのかを見ることで、世界を知ることができるから。


注目を集める黒人女性の美

 昨年末、ミス・ユニバースとミス・ワールド、そしてミスコン界を先導する米国の主要3大会(ミスUSA、ミス・ティーンUSA、ミス・アメリカ)の優勝者が、いずれも黒人女性だったとして注目を集めた。


 やっと黒人女性の美しさが認められたような報道が多かったが、それには少し違和感がある。ミスコンにおいて、黒人女性の活躍は今に始まったことではないからだ。

 過去10年間のミスUSAとミス・ティーンUSAの優勝者を見ると、4割ほど黒人女性が優勝している。米国の黒人人口比率が約13%であると考えると、黒人女性が優勝する確率はけっして低いものではない。ミス・ユニバースも現ミスの南アフリカ代表のほか、これまでにアンゴラやトリニダード・トバゴ、ボツワナなどの黒人女性が優勝している。


 ではなぜ現ミス・ユニバースであるのゾジビニ・ツンジさん(南アフリカ代表)が大きく注目を集めたのか——

 それは、ナチュラルなショートヘアであったことだ。近年ショートヘアの候補者も多くなってきているが、ミスコンと言えばロングヘアをなびかせるのがお決まりで、長年黒人女性たちは生まれ持った髪質とは異なるウィッグを付けていることが多かった。それを解放した本来の姿で優勝したことに意味がある。


 近年、プラスサイズモデルが注目を集め、アジア人に見向きもしなかったメーカーがアジア人モデルを起用し、それまで薄いピンク色だけだったバレエのトウシューズには、ブラウンのものが加えられた。美の在り方も多様性を受け入れはじめている。そんな中、ミスコンは時代遅れだと揶揄されることがあるが、むしろ先導している場面が多いことに気づいてもらえたら嬉しい。



Mariko

著者:安海 まりこ(ライター)

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