自分を外から眺められるシェイクスピアの言葉

 美しく、力強く、おもしろおかしく。ときには「なるほど!」と唸らせるものまで——。私は人間のありようを豊かに表現するシェイクスピアの言葉が好きだ。その言葉の多くには教訓があり、人生を楽に生き抜くヒントがある。中でもお気に入りの言葉がこちら。


この世はすべて舞台であり、男女はみな役者にすぎぬ。

 これは、喜劇『お気に召すまま』のセリフだ。嫌だなと思うことに直面したとき、この言葉を思い出すようにしている。例えば、満員電車に揺られてストレスを感じるときや、ちょっと意地悪だなと思う人に出くわしたときに。


「私はこの世という舞台で私の役を演じさせられている。演出家である神は、この様子を見て笑っているのかもしれない。きっと辛いことも、この後に待ち受ける楽しいストーリーの伏線なんだ!」


 そう想像するだけで気持ちが楽になる。簡単にできる少しばかりの現実逃避……。自分を一歩外から眺められる魔法の言葉だ。

©︎ 2017 MarikoWriting.com

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