30数年越しに願いを叶えた、ヴァイオリンのある生活

2021年の3月からヴァイオリンを始めました!
パンデミックによる自粛生活が続くなかで「人生でやり残したことはないか?」と考えた時、真っ先に思い浮かんだのがヴァイオリンです。とても難しい楽器なので「10年後にいい感じに弾けていたら嬉しいな」と、それだけを目標に月2回習っています。
祖父と母がヴァイオリンをやっていたなんて!
小学1年生になったばかりの頃、地元の文化センターを訪れると、自分と同じぐらいの歳の子がヴァイオリンを弾いていました。母に「私もやってみたい!」と伝えたのですが習わせてもらえず……。それでも何か習い事をしたかった私は、しばらくして近所のピアノ教室に通うことになります。
大人になってから知ったのですが、実は祖父が上手にヴァイオリンを弾ける人で、母も祖父から教えてもらっていたというのです。「なんで言ってくれなかったの?」と少しばかり母を責めてしまいましたが、ピアノはピアノで習っておいて良かったと思っています。私がヴァイオリンをやりたいと言った時、どうやら母は本気に捉えていなかったようなのです。
そんなこんなで、祖父と母がヴァイオリンをやっていたと知り、かなりのレイトスターターですが「おじいちゃんとお母さんに続け!」と、30数年越しに願いを叶えました。
大人になってから始めるのは難しいと言われるヴァイオリン

一応ピアノをやっていたので音楽的素養がゼロではないものの、ヴァイオリンに触れるたびに大人になってから始めることの難しさを実感しています。
上の画像をよーく見てください。肩と顎でヴァイオリンをはさみ、左腕は内側にねじる。弓はただ掴んでいるわけではなく摘むように……。
そうなんです。ヴァイオリンの構えはトリッキー! 分解してみるとかなり複雑な姿勢です。普段の生活でこんな姿勢になることはまずありません。そして、ギターのようにフレット(音程を定めるガイド線)はありませんし、些細なボウイング(弓の動かし方)で音色が変わります。ヴァイオリンは感覚がものを言う楽器。子どもの頃に始めた方がいいと言われる所以です。